今回は、北欧YouTuberココちゃんをお迎えして、バレンタインはフェアトレードチョコレートを選ぼうについて紹介していきます。
ココ
SDGs上位国と言われる北欧スウェーデンに在住。サステイナブルな生き方にライフシフトするために学んでYouTubeやInstagramで北欧から発信。現在北欧デザインの会社でマーケティングを担当。第一子を授かり現在育休中。
今井みさこ
サンフランシスコ在住、一児の母。ゴキゲンらぼを運営。
わたしはサステナブルなライフスタイルが大好きで、イリノイ大学のIntroduction to Sustainabilityという授業も修了しています。あなたが今、ゴキゲンであること、そして未来を安心して暮らせる地球であるために今できることを大切に、わかりやすくサステナブルなどのアイデアを提案しています。
今井みさこ(以下・み):2月といえば、バレンタインの季節!ということで、バレンタインはフェアトレードチョコレートを選ぼうというテーマを選ばせていただきました。
日本だと恋人に想いをチョコレートと共に伝えるイベントになっているけれど、スウェーデンのバレンタインの文化はある?
ココ(以下・コ):スウェーデンでは、女性が男性に送る文化は特にないな。少し前はむしろ男性がバラをあげるっていう文化だったよ。でも、今は男女っていうより家族とか夫婦・友達・会社でもお礼というかハートを送り合うって感じになってきた。好きな人がハート型のゼリーを買ってシェアしたり、ばらの花をプレゼントしたりする。
スウェーデン語ではAlla hjärtans dagと言って直訳すると「オール・ハート・デイ」って感じ。かわいいよねー!ホワイトデーもないよ。
み:アメリカでは、ロマンスと愛をお祝いするイベントとして楽しまれているよ。バレンタインデーはキリスト教のお祝いが起源で、その後民間でロマンスと愛を祝うイベントになっていったんだって。チョコレートをあげるという決まりはないけど、この時期になるとハートとピンクでデザインされたチョコレートやお菓子がたくさん販売されるよ。。
今年は、サステナブルな暮らしを意識してフェアトレードのチョコレートを選んで旦那さんに手紙と共にプレゼントしようかな。
まず、フェアトレードとはなにか教えてくれる?
コ:フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」のこと。
※Fairtrade International
https://www.fairtrade.net/
み:アメリカではこのマークをよく見るよ。
※Fair Trade Certified
https://www.fairtradecertified.org/
フェアトレードっていろんなところで耳にしたり、目にしたりするけれど、チョコレート・カカオは中でも深刻な問題とされています。
わたしが学んだオランダのトップ大学、エラスムス・ロッテルダム大学のDriving business towards the Sustainable Development Goalsという授業では、 SDGs項目の「1つ目貧困をなくそう」をテーマにした回でカカオの現状について知りました。
チョコレートを生産する現場で奴隷のように働かされている現状があります。200万人以上の農家が貧困にあえぎ、何十億人もの消費者がチョコレートを楽しんでいるのです。
250万の農家がカカオを生産し、そのうちの90%が貧困に苦しんでいます。
さらに事態は悪化しており、200万人以上の子どもたちがカカオ農園の畑で児童労働に従事しています。そして時には、現代の奴隷制度のような形態も発生しています。その中の人3万人以上が人身売買の被害者です。
このようなカカオの生産の現状を変えるチャコレート作りをしている会社・ブランドが増えて生きています。わたしたちにできることは、そういった現状を変えようと努力している会社のチョコレートや、フェアトレード認証のついたチョコレートを選ぶことです。
※RSM and the SDGs
ココちゃん、きいてみてどう?
コ:この数字を知るとイメージがわきやすいね。わたしができることをきちんとしたいなと改めて思ったよ。
み:ココが生活の中で意識しているフェアトレードについて教えて!
コ:フェアトレードなど認証マークがついているものを買うようにしているよ。例えばコーヒーとかチョコレートとかナッツとかお茶など。
コーヒーは前回のコーヒーのPodcastでも話したけど、北欧はコーヒー消費量世界一と言われていてコーヒーを1日に何倍も飲むの。スウェーデンのコーヒーブランドで大手二社はフェアトレードのマークがついていたり、オーガニックマークがついていたりとメジャーなブランドがきちんとフェアトレードの商品を扱うようにしている印象を受けるよ。
あとはフェアトレードといえば、やっぱりチョコレートだよね。私実はあんまりチョコレートの味が好きではなくて、そんなに買わないし食べないんだけどチョコレートケーキを作る機会があってココアパウダーを買ったんだけどそれはフェアトレード、EUオーガニックマーク、スウェーデンのKRAVマーク、ノルウェーのDebioマークがついているのを買ったんだよね。
やっぱり適正な価格で売買されたものを買って生産者さんの生活改善とか労働環境改善に貢献できたら、いいなと思う。
みさこちゃんは何か意識していることある?
み:わたしはチョコレート大好き!
わたしも現状を心地よい方向に変えようと努力している会社のチョコレートや、フェアトレード認証のついたチョコレートを選ぶようにしているよ。
チョコレートバー以外にも、お菓子にいれるココアとかももちろんフェアトレードのものを選ぶようにしている。スウェーデンでのフェアトレードチョコレートについて、どんなブランドがある?どこで買えるの?
コ:スーパーで買えるものだとCOOPのÄnglamarkというプライベートブランドが色々出していて食材は良くここのものを買うんだけど、チョコレートもここのがスーパーにあったよ。他にも板チョコがいくつかフェアトレードマークがついたものがあったよ!あと前のエピソードで話したカエルのマークRainforest allianceがついているものもあったよ!
※スウェーデンのチョコレート売り場
み:わたしが好きなチョコレートは、エラスムス・ロッテルダム大学の講義の中で紹介されていた、Tony's Chocolonely。
チョコレートの包み紙をあけるとチョコレート作りの労働環境がどんなもので、どんな改善を行っているかを知ることができるんだ。消費者の意識の改善は、とっても大切なことだから、こういったパッケージなのも共感できるポイントだよ。もちろん、味もおいしい!
サンフランシスコチョコレートブランドで有名なのはTCHO
オーガニック、フェアトレード認証がついていて、さらにカカオを取引している会社の教育事業もやっているんだって。フェアトレードで対価を支払った後も、その人達が持続可能であるために教育を受けれるようにすることもとても素敵な取り組みだなと感じたよ。
もう一つは、チョコレートドリンクのCACOCOというブランド。これもサンフランシスコのブランドでオーガニックとフェアトレード認証がついているよ。
※サンフランシスコのチョコレート売り場
サンフランシスコのスーパーマーケットもチョコレートの数が本当に豊富!
フェアトレード認証やオーガニック認証などがついたもの、地元のブランドのチョコレートを選ぶようにしているよ。
地元のブランドを選ぶことで、移動距離が少ないために移動からでる温室効果ガスが少なくすむという点と地元の経済が活性化されるという点でサステナブルだよね。
今年はフェアトレードチョコレートを意識して買いたいね!
コ:そうだね!バレンタインをきっかけにフェアトレードを意識して、普段の生活の中でもアイデアを活かせるといいよね。
み:2月の#サステナ部 カレンダーにもフェアトレードチョコレートを選ぼうを入れたよ。達成できた方は、SNSで報告してね!
サステナ部についてもっと知る!
この記事とあわせてPodcastでもお楽しみいただけます。
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