top of page
執筆者の写真Misako Imai

チームラボプラネッツにオープンするヴィーガンラーメンと花屋がかなりイケてる!チームラボ/GHAN(竹内 正人)さんインタビュー

更新日:2022年6月14日


世界中でインタラクティブなアート展覧会を行うチームラボ。そこでカタリストを担当しているGHANIさんにPodcastのゲストとしてお越しいただき、チームラボのサステナブルな取り組みやGHANIさん自身のチャレンジなどについてお話をうかがいました。


GHANI(竹内 正人)プロフィール

チームラボのカタリスト。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻卒業後チームラボのメンバーに。現在は、プロダクトと展示作品とグッズを担当している。



サステナブルなプロダクト作り

今井みさこ(以下:み):「前編で10月8日チームラボプラネッツでオープンする京都発のヴィーガンラーメンとショップでのサステナブルな取り組みをお伺いしました。他にチームラボが取り組んでいるサステナブルな活動はありますか。」


GHANI(以下:ガ):「チームラボのグッズは、生分解できる(微生物の働きにより、分子レベルまで分解し、最終的には二酸化炭素と水となって自然界へと循環していく性質をもつもの)などサステナブルな素材を使いたいと心がけています。

そのひとつの取り組みとして、破棄予定だった米袋でつくったエコバッグ「teamLab Folding Rice Bag」を、販売しました。精米前のお米が入っていた30kg入りの米袋で、破棄予定だったものを農家から譲り受けて創っています。米袋とは、米を入れて貯蔵したり販売したりするために使用する伝統的な袋です。日本の田舎では今でも使われ、丈夫で強く、米を湿気や衝撃から守ります。紙でできており、小さく折りたたむことができ、ポケットに入れていつでも持っておくことができます。」

:「わたしの住んでいるサンフランシスコでも環境に配慮して(※)脱プラスチック化が進んでいます。例えば、ペットボトルの飲み物の販売ではなく、瓶での販売が増えたり。野菜をプラスチックバックにいれて販売はしないようになっていて、コンポストできる袋に量り売りで購入するスタイルが主流です。」


※1 プラスチックゴミの国際問題…年間800万トンのプラスチックゴミが海に流れていて、2050年には海に住む魚よりもプラスチックゴミのほうが多くなってしまうと考えられている。 ソース: ​​国際連合広報センター 

また、日本で捨てられたペットボトルのゴミがハワイ周辺に流れ着き、そこに住む鳥たちが誤飲してしまい命を落としている現状もある。
ソース: TED talk 「Seas of plastic」 

※2 コンポストと生分解性の違い...コンポストは、特定の処理をほどこすことで土に還る、土の栄養・堆肥になる素材。一方、生分解性(バイオディグレーダブル)素材は自然に分解される。一般的にはコンポスト化の方が土に還るスピートは速いが、適切な条件の下でのみ可能。生分解性は数年で分解されるものから数十年かかるものなどさまざま。

:「そうですね。今回、ストアで販売するEN TEAのお茶もパッケージが生分解性の素材、ティーバッグはソイロンという土に還るものでできています。ひとつひとつにこだわっています。」


:「そういう商品開発ってとっても大変ですよね。生分解性の素材を開発している企業も少ないし、コストも高くなりますよね。チームラボが率先してそういうサステナブルな素材を使用することで、需要も増えて新素材の開発も進んでいくと思うのでチームラボのチャレンジに共感します。Better Life Artistとも一緒にできたらおもしろいですね!


:「そうですね!」


写真家としての活動

:「次は、GHANIさんの写真家としての活動についてお伺いしたいです。GHANIさんは、インスタグラムでチームラボのアートをポストしていますよね。なぜこの取り組みをしようと思ったのですか?」


:「チームラボの作品をちゃんと写真に撮りたかったのと、社内で作品を個人で発信している人っていないと気づいたことが重なったからです。


2018年に東京のミュージアムが2つオープンしたときに、自分のカメラを購入しました。カメラは尊敬する写真家RKさんさんと同じものです。最初は、チームラボの作品と自分を撮影していました。その後、チームラボ上海の展示中に「クロット(CLOT)」というストリートブランドを手掛ける世界的ファッションアイコンであり俳優のエディソン・チャンさんが主催するイベントでRKさんにお会いできたんです。今でもあのときの緊張を覚えています。その際にRKさんにInstagramをフォローしていただいて、交流がはじまりました。


RKさんには「投稿するすべての写真はチームラボの作品にしたほうがいいよ」とアドバイスをいただき、現在のような作品×アーティストというスタイルになりました。アーティストが作った空間×アーティストというコンセプトを面白いと感じてくれるアーティストやモデルさんをアテンドして写真を撮っています。いつもチームラボの作品とアーティストさんやモデルさんが溶け込んでいるような写真を撮りたいと心がけています。先日みさこさんに紹介していただいた成瀬心美さんの写真も、成瀬さんの魅力を引き出しつつチームラボの作品空間を失わずに、どちらも融合した作品が撮れました。構図をとても悩んですが、いざ現像したら自分でもトップにあげられる写真になりました。」





:「成瀬心美さんって可愛い系の雰囲気だけど、GHANIさんが撮ってくれた写真はキレイで美人な一面を引き出してくれていてびっくりしました!チームラボの作品は、人が動いて・触ってインタラクションするからこそモデルさんが必要ですよね。人がいることでアートが変化するので、その時にしか撮れない『今』を最大限に引き出している感じですよね。


:「そうですね!チームラボの作品は写真をとってもどれも同じ見た目になってしまうと言われるんですが、そうではないです。僕も「Floating Flower Garden」を何回も撮影しているけど、毎回全然見え方が違いますそれは『今』そこでしか見れない絵を切り取っているからです。チームラボは本当に人と自然の境界線を超えるということに興味があるので、写真を通して、人と僕らのアートで作り出した自然が融合して見える瞬間がとても楽しいです。


インスピレーションのみなもと

:「チームラボって常に新しいことにチャレンジしている印象があります、新しいインスピレーションはどこから得ていますか?」


:「僕は打ち合わせなどで人と話している時に、おすすめしてくれた場所や情報を素直に受け入れるようにしています。例えば、チームラボプラネッツで苔を使った作品があるんですけどその作品を作るときに、チームメンバーから『西芳寺』をおすすめしてもらい見に行きました。西芳寺はスティーブ・ジョブズも愛したお寺を呼ばれています。ここでは写経をしてから苔の空間を観るんです。写経で心が落ち着いた状態になってから苔の空間にいく。そしてここが360度苔に包まれるような場所なんです。その一連の流れがチームラボの作品に活かされています。」


:「GHANIさんとお坊さんとのコラボもおもしろそう。好きなものが禅と通じるような気がしました。」


:「あと、自然が大好きです。感動をつくるという立場にいると、自然のパワーの偉大さを感じます。海外に行く時にも都心の町並みよりも自然に身を投じたいです。その体験を作品に活かしたいと思っています。」


:「GHANIさんは、周りの人たちのおすすめを大切にする・自然の中に身を投じることで次のアウトプットに活かすという循環にいるんですね。高校生の時に感じたワクワクを今でも継続しているのは、サステナブルな働き方だと思います。に。まさに、ベターライフアーティストですね!」


:「まさにですね。世界中の人に感動を届けられているという実感が、僕が続けられている原動力にもなっていますね。しかも、自分の好きなことでそれができている。そういう気持ちに気づいたのは、シンガポールでの展示の初日の出来事です。お父さんと娘さんが二人で寝そべりながら作品を楽しんでいてくれて、世代関係なく感動してくれているという実感があったんです。サンフランシスコの展示でもを老若男女・人種・宗教関係なく観に来たひとたちが感動していると聞くととても嬉しいです。」


:「わたしもチームラボの成長が嬉しいですし、これからも応援しています。これをきっかけに、今後も一緒に企画できたら嬉しいですね!


:「こちらこそ、よろしくお願いします!」


「Better Life Artist−ゴキゲンな暮らし−」Podcastでもお聞きいただけます。



Spotifyでお聞きになる方はこちら





 

Better Life Artistの公式LINEがスタートしました!

登録していただくと、アメリカ限定のサステナブルグッズが当たる企画

【#はじめてのサステナ部】を開催中です。ぜひ、登録してね!



企画の詳細はInstagramをチェックしてね。








Comments


bottom of page